合羽橋にあるThe Art of Tea.茶葉と、空間を彩る茶器や鉄瓶。

東京・合羽橋。

料理道具の街を歩くと、ステンレスの輝きや土鍋のぬくもりの間に、不思議としっとりした空気をまとった一角が現れます。

そこが「The Art of Tea」。自分のGoogleマップにブックマークしていたお店のひとつです。

いざ。

目次

The Art of Tea

The Art of Teaは、かっぱ橋道具街通り沿いにあります。

The Art of Tea 店舗情報 
(最新情報は公式サイトをご確認ください)

店内はかなり広い印象でした。海外からのお客様が非常に多く、スタッフの方も多国語をお話できるようでした。海外の方は安心ですね。

店内の棚には、各産地から届いた香り高い茶葉が整然と並び、茶の名前、特徴や説明の記載があります。

日本茶だけでなく、ジャスミン茶、烏龍茶、紅茶まで幅広く取り揃えております。

その中でも、今回私が選んだのは「サエミドリ」と「ヤブキタ」の2つをブランドした、やわらかな甘みを予感させる宮崎煎茶。

しかし、ここは茶葉だけの店ではありません。

茶杯や急須、そして南部鉄器の鉄瓶が、まるでギャラリーのように陳列されています。

黒く艶を帯びた鉄瓶は、実用の道具でありながら、彫刻のような存在感を放ちます。かっこいい。

南部鉄器は、【及富】さんの製品を取り揃えているようでした。

こだわりの道具を使って茶を淹れると、気分も上がるし特別な儀式に思えてきますね。

店舗の特徴

壁面が黒く、奥のレジ近辺に照明が複数あります。照明環境・照明演出でいう典型的な「サバンナ効果」

また、奥までの導線を妨げない什器のレイアウトも相まって、より奥行きを感じさせます。

(ちなみにサバンナ効果とは、人が暗い場所から明るい場所へ移動する際に安心感や好奇心を抱き、引き寄せられる心理的な現象のこと。特に店舗や施設で、入り口よりも奥を明るくすることで、お客様を店内奥まで誘導する効果を狙う際に活用)

私は、意外にも?照明士でもあるため店舗の照明計画・設計が結構気になってしまう時があります。

空間設計は、東京の株式会社GRIDFRAME。

「SOTOCHIKU」という取り組みによって作られているようです。竹や自然素材を活かし、環境負荷を抑えた空間づくり。この店舗の設計は「能登地震で壊れたモノを未来へ活かす」ということで、能登半島地震で壊れた民家からの瓦及び木材、土、倒壊した神社からの木扉を店舗に取り入れているそうです。

いろんな考え方の設計がありますね。

パッケージ

今回、購入した宮崎煎茶のパッケージ。包装形態のものは、ほぼこのデザインでした。

蘭字テイスト。クラシカルです。

宮崎煎茶は、説明の通り苦味が少なく甘みとふくよかさを兼ね備えておりました。美味です。

合羽橋「The Art of Tea」。茶葉と道具、そして空間がひとつの物語を紡ぐ場所でした。

合羽橋はやっぱり楽しいな。

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この記事を書いた人

元インハウスのプロダクトデザイナー。三角屋根の小さなお家で、妻と息子とチワワと生活しています。

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