鹿児島県霧島の今村茶園:お茶もブランディングも、とってもうまい!余韻も感じる!

鹿児島から、静かに熱を帯びたお茶が届きました。
今村茶園──これまで何度か耳にしていましたが、実際に手に取ったのは今回が初めてです。

今までSNSで今村茶園の世界観を見てきましたが、改めて届いたパッケージを見て、わくわく。

期待大です。

目次

茶園というブランド──今村茶園の世界観

鹿児島県霧島市。霧島山系の雄大な自然、錦江湾に面した平野部、海と山に囲まれた自然豊かなこの地に、今村茶園はあります。「霧島の余韻をいつまでも。」というコンセプトのもとにつくられる今村茶園のお茶には、霧島の大自然と作り手の想いがのっかっている、ような気がします。

今村茶園のサイトをみると、作り手の苦労や工夫、どのような環境で生産されているか、ちゃんと表現されているし。

今村茶園
今村茶園について 今村茶園は、鹿児島県霧島市の茶農園です。霧島連山の麓に位置し、神秘的な地域に広がっています。鹿児島のお茶は全国2位の生産量を誇り、質の高いお茶を生産し続けていま...

そして今村茶園のInstagramを見てわかるとおり、今村茶園の茶は“クール”。リール動画のクオリティが非常に高く、今村茶園の魅力が伝わる投稿が多いです。ぱっと見、西海岸のコーヒースタンドのような印象ですが、霧島の自然と今村茶園の作り手が、いい意味で「らしくない」テイストで表現されています。

このあたりの演出は、島津義弘氏という方が、総合プロデュースしているらしく、作り手の温かさ、自然の雄大さ、そこに“クール”な世界観が入り交じる、抜群のバランスだと感じます。

島津さんは下記のサイトでこのようなことをおっしゃっています。

当たり前のことを伝えるのではなく、「どんな場所で、どんな人たちが、どんな想いでこのお茶を作っているのか」という今村茶園の伝えたいことにフォーカスを当てるべきだと考えました。というのも、私が実際にお茶造りの現場を見学させてもらった際、お茶を真剣に造る姿や、お茶がだんだんとできあがっていく工程を目の当たりにして、自分の心が非常に動いた瞬間があったからです。

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Instagramで話題の縦型動画を徹底分析 今村茶園のリールに学ぶグルーヴ感溢れる映像の作り方 プロモーションでありながら映像作品としてもSNS上で高い評価を得ている今村茶園のInstagramリール。本記…

『伝えたいことにフォーカス』ー強く共感です!

有機JAS認証を取得

今村茶園は、茶の生産と加工における適切な管理を示すASIAGAP認証や、日本の有機JAS規格に準拠した有機JAS認証を取得しています。

最近、日本茶検定のテキストで学んだことは、茶の生産は非常に大変ということ。ましてや有機栽培となるとさらにさらに大変。

そもそも茶の栽培では、病害虫を防ぐために必要最小限の農薬が使われているようで、農薬の使用は農薬取締法や食品衛生法、水質汚濁防止法などの法令により、使用時期や使用方法、残留濃度などが厳密に制限されています。

農薬の残留基準値は食品衛生法により、「一生、毎日食べても健康に影響がないと考えられる量」と定められていて、さらにお茶の場合は、残臭期間が加えられ、厳しい使用基準がある。つまり一般的な茶の生産であってもこれだけの基準・審査があるのです。

さらに今村茶園のような【有機栽培茶】となるとより生産のハードルがあがります。

有機栽培茶は、「3年以上、化学的に合成された農薬、肥料及び土壌改良資材を使用しない栽培方法で、しかも慣行栽培圃場から肥料の流入や農薬の飛散が無い茶園で生産された生葉であること、また、製造や包装の工程で有機農産物でないものと混合しないこと」とされています。これをクリアしてはじめて「有機栽培」「有機茶」「オーガニック」と表記することができるようです。(ちなみに3年未満1年以上の場合は転換期間中とされ、「転換期間中有機栽培茶」と呼ばれるそう)有機JAS制度によって基準をクリアした製品が「有機栽培茶」の認証を受けています。

今村茶園は、その認証を取得済み。

今村茶園HPより画像を拝借

全国に有機JAS認証を受けた茶園は何件程度あるのだろう。。ChatGPTさんに聞いても出てこなかった。

購入したお茶は

そんな今村茶園から今回、購入したお茶はこちら。なんと購入品の他にブランドブックとティーバッグ2つも同梱されてきました。

うれしい。

まずはこちら。

特上煎茶 ティーバッグ / バリューパック / 鹿児島県霧島産

はじめて煎茶のティーバッグを購入しました。

旨味が多く、とっても美味しい。

そしてなによりもお手軽。お手軽なのに、本格的な味わいの煎茶が飲めてすごくいい!

時間がない、それでもお茶が飲みたい!そんな時に非常に嬉しいティーバックです。

次。

霧茶人 KIRISATO 有機煎茶 / オーガニック / 鹿児島県霧島産 / 霧島茶

せっかくなら有機煎茶。

パッケージに有機JAS認証マークがプリントされています。

濃い緑色の茶葉。非常に濃厚な香り。なんというか、少し海苔のような香り。

飲んでみて、うんま!

渋味、苦味がなく、とっても柔らかい舌触り。日本酒とかでいうならふくよか、といったところでしょうかね。こちらも非常に美味しいです。

霧島、感じるー。

そしてそして、お茶が美味しいのはもちろんのこと、商品パッケージも素敵です。

統一感があり、手に取りたくなるパッケージです。非常にクリーンでシンプル。シンプルすぎる故に売り場でも埋もれない、そんな商品パッケージだと思います。

そして同梱されていたブランドブック。

今村茶園が本当に大切にしているもの、霧島の自然の中でお茶の生産に真摯に向き合う作り手の想いや熱意がよく伝わります。さらに作り手の顔が見えるのは、安心と信頼に繋がります。

こういうのがあるといいですね。リピートしたくなります。ファンづくりがうまい。

あとカードもはいっていました。これは茶を刈り取る摘採機ですかね。

真面目、熱意だけでなくて、こういう遊び心もいいですね!お茶づくりもファンづくりも、うまいねー!

また今村茶園からお茶を買おうと思います。

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この記事を書いた人

元インハウスのプロダクトデザイナー。三角屋根の小さなお家で、妻と息子とチワワと生活しています。

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