しばらく、迷っていました。
次の一台を SONY RX1RM3 にするか、Leica Q2 にするか。それともRX1RM2を修理するか。
どれも完成度の高いカメラで、きっと後悔はしない。
それでも最後に背中を押したのは、「一度はライカMのレンジファインダーで撮ってみたい」という、ずっと心の奥にあった気持ちでした。
Q2を買うと、いずれM型が欲しくなる——
そんな話をあちこちで耳にしていたのも、正直なところ影響しています。
さらに決定打になったのが、YouTubeで 萩庭桂太 さんが語っていたM型の話。
距離系を合わせてしまえば、マニュアルフォーカスでも驚くほどテンポよく撮れる。
その言葉を聞いたとき、「あ、これは自分が試してみたい世界だ」と、すとんと腑に落ちました。

レンズを買い戻す
レンズは Voigtländer NOKTON Classic 35mm SC。

以前、所有していた一本です。
子どもが生まれて少し経った頃、マニュアルフォーカスで撮る余裕がなくなり、手放してしまいました。
でも、あとから写真を見返すと、このレンズで撮ったカットがやっぱり好きで。
ライカの純正レンズは高価すぎて、今の私には現実的ではない。
それなら、もう一度このレンズと向き合おうと、同じものを買い戻しました。
以前は、SONYのNEX-7やα7Ⅱにつけて使用していましたが、今回はライカM。

相性もすこぶる良さそうです。
M-P typ240の写りについて
240の写りは……正直、とても好みです。
最新機種のようなシャープさとは違う、少しのっぺりとして、どこかノスタルジーを感じる描写。
このレンズと組み合わせると、デジタルなのにフィルムで撮ったような、情緒のある空気が写真に残ります。




性能では語れない「写りの気配」がある。
そんな印象です。
年末のSDカード騒動
ひとつ、想定外だったのはデータ管理でした。
SDカードのデータをiPhoneに移すのが、最初は少し面倒に感じて。
試しに購入したサードパーティ製のSDカードリーダーは接続が不安定で、挙げ句の果てに、そのSDカード自体が読み込めなくなるというトラブルも。
なんとかデータは復元してHDDに退避できましたが、年末にこれはなかなか堪えました。
今はApple純正のLightning接続デバイスに落ち着き、不自由なく運用できています。
遠回りもしましたが、こういう失敗も含めて「使い始め」。
サムレストという小さな安心 ― UNX-8558
あわせて、UN UNX-8558 というサムレストも購入しました。

M typ240Pはとてもミニマルな佇まいで美しい反面、正直なところ、最初はホールド感に少し不安がありました。
とくに片手で構えたとき、無意識に力が入ってしまう感覚があったのです。
UNX-8558は、アクセサリーシューに差し込むだけのシンプルな構造。

実際に装着してみると、驚くほど持ちやすくなります。
親指の置き場が定まることで、カメラ全体を「包む」ように構えられる。
結果として、シャッターを切るまでの動作がとても自然になりました。
大げさな変化ではありませんが、この小さな安心感が、撮影中の余計な意識をひとつ減らしてくれる。
M型は、こうした“ささやかな工夫”の積み重ねで、少しずつ自分の道具になっていくのだと感じています。
これから、長く使うための一台
M-P typ240は、便利なカメラではありません。
でも、だからこそ撮る時間が少しだけ濃くなる。
このカメラで、長く撮っていこうと思います。
また、ある程度使い込んだ頃に、日常の中でどう変わったか、改めて書いてみたいです。



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