クリエイティブユニットTENTの青木亮作著『アイデアとかデザインとか』レビュー。今の時代にぴったり、プロダクトデザインの参考書。

クリエイティブユニットTENTの書籍、「アイデアとかデザインとか」を読了しました。

とにかく最高。忘れていたマインドを思い出せました!

目次

デザインプロセスが詳しく書かれている

子供や学生さんに対して行った講義の内容も盛り込まれていて、とっても具体的でプロダクトデザインの楽しさと苦労がちゃんと書かれています。

なによりデザインプロセスがリアルで、「こういう時あるわー」みたいなことが多い。

着想から試作、製品化までの苦労が伺える

デザイナー1.0、2.0、3.0

著者が15年以上前、企業に勤めていた時に「これからの時代は、一人が複数のスキルを持って、スキルを掛け算しないと生きていけない」なんて話がよく耳に入っていたそうな。まさに僕もそのようなことを耳にしたり、直接誰かに言われなくとも職場で感じたり。

そんな時に、参考になりそうな気持ちの持ち方、考え方『デザイナー1.0、2.0、3.0』。僕はとても励まされました。

プロトタイプの大切さ

考えたアイデアをすぐにカタチにして、感心するくらい自分たちでプロトタイプを使い込んでいるようです。企業のデザイナーはここまで検証できていないかもなぁ、なんて思ったりもしました。

とにかくピタッとパズルがハマるような、これ!というくらいまで試作しまくっている印象です。でも最初はほんとに簡易的なモノで試しているようで、そこからならできそうって思えました。(本来、プロトタイプってそういうモンだしね)

子育てとか暮らしとか

本の中には、なるほど納得なコトバがたくさん。

「最高という価値ではなく、最適という価値」とか。

「デザイナーとしてだけではなく、実際に使う立場の人としても」とか。

そして、最後の方にある「子育てとか暮らしとか」ね。

これは、今の時代、めちゃくちゃいい参考書だと思います。

まずは手を動かして、作ってみよう。プロダクトデザインって、やっぱ最高だな。

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この記事を書いた人

元インハウスのプロダクトデザイナー。三角屋根の小さなお家で、妻と息子とチワワと生活しています。

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